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〜 ラッキーチャーム By Rob-2 〜
扉に蹄鉄をぶら下げると魔除けになると信じられている文化圏があり、多くの国では幸運のお守りとも見なされている。一般的な迷信とし て蹄鉄の鉄尾(末端部分)が扉に留められていれば、幸運が舞い込むというものがある。しかし、両端が下に向いていると不運が舞い込むともい う。ここら辺りは文化圏によって異なり、2つの鉄尾が下を向いていれば幸運が舞い込むというものもある。 むろん、蹄鉄が普及しなかった国ではこういった風習は見られない。 蹄鉄による幸運も悪運も、それを掛けた人ではなく、その所有者に降りかかると信じられている地域もある。従って盗んだり、借りたりした蹄鉄からはど んな幸運も得ることは出来ないといわれている。ある地域では蹄鉄は人目に付くように留められておかないと何の効果もないといわれている。 このような風習は聖ダンステンと悪魔の話が由来となっている。959年カンタベリー大司教となった聖ダンステンはもともと小さな鍛冶屋だった。悪魔か ら馬の蹄鉄を修理するよう頼まれた際、彼は悪魔の足に蹄鉄を打ち付けた。悪魔は大変痛がり、ダンスタンは扉に蹄鉄が留められているときは絶対中に入らない という約束を悪魔に取り付け、ようやく蹄鉄を取り外してやったという。 蹄鉄はケルトの伝承に出てくるような邪鬼の類を防ぐともいう。これは邪鬼などの異界の住人は鉄を嫌うという伝承があり、蹄鉄は庶民の最も身近な鉄製 品だったということである。本来の民話や伝説が持つ意味は忘れ去られ、ただ幸運をもたらすという風習だけが残った例である。 また、ローマ人がケルトの国々に着いたとき、扉に蹄鉄を打ち付けている風を目にして、その意味を理解することなく、ただ幸運のお守りとして広まっていった という可能性もあるだろう。
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